遺伝子検査でお酒が強いかどうかも分かる?

お酒が強い弱いの仕組みとは

 

皆さんは「お酒」が好きですか?
実はお酒が強い、弱い、というのも遺伝子に規定されます。

 

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「下戸」とよばれるまったくお酒が飲めず、おちょこ一杯で顔は真っ赤になりろれつが回らなくなる方もいれば、いわゆる「うわばみ」とよばれるような、いくら飲んでも酔わない強者もいます。

アルコールは他の食品と違って、消化という過程を経ないで、胃および小腸で吸収されます。そして、吸収されると、門脈という太い静脈に入り肝臓を通過して、全身に広がっていきます。

肝臓を通過するとき、アルコールは分解されるわけですが、それには2ステップあって、まず、アルコールはアルコール脱水素酵素(ADH)という酵素の働きによって、有毒なアセトアルデヒドという物質に変化します。

アセトアルデヒドは主に2型アルデヒド脱水素酵素(ALDH)という酵素で酢酸に変化して、血液に乗って肝臓から筋肉や臓器に移動して、最終的には炭酸ガスと水になり、体外に排出されます。

問題なのは、この2ステップの分解がうまくできる方、そうでない方がいることです。強い毒性を持つアセトアルデヒドがうまく分解されずに、体内にとどまっていると、顔が赤くなったり、動悸がしたり、気持ちが悪くなったりします。

一方、アセトアルデヒドの分解能力が低くアルコールの分解が遅い方は、いつまでもほろ酔い気分が続きます。そして、日ごろから快楽を得たいがためのアルコール依存症のリスクが高くなるのです。

 

アルコール耐性は遺伝子別に9段階で分けられる

 

こうしたアルコールを無害化する能力は、遺伝子別にADH3段階とALDHの3段階の組み合わせにより9段階に分けられています。

レベル1・2・3の方は、いわゆる下戸。レベル7・8・9は、強い方。レベル4・5・6の方は、鍛えれば飲めるようになりますが、アルデヒドを分解しにくいので毒性が残ってしまうため、レベル7・8・9の方と同じ量のアルコールを飲んでいると、食道がんやがんに罹患する確率が高くなることが報告されています。

今回ご紹介したように遺伝子検査によりご自身の遺伝子型を知ることで、アルコールとの付き合い方も変わってきます。